第9回 ジュニア冒険小説大賞 受賞作品

選考経過

大賞「花の巫女」(受賞時タイトル「百花怪談あやしの火」)三木聖子
佳作「ペンギンの水平線」山木麗子
佳作「飛翔の村」西村友里
佳作「龍の赤ん坊にフカシギの花を」可西氷穏

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受賞の言葉

大賞

花の巫女

花の巫女(受賞時タイトル「百花怪談あやしの火」)三木聖子

【受賞の言葉】
子供の頃、友人とよく怪談をしたものでした。怪談を話すほうも聞くほうも、ちょっぴり恐くて、だけど不思議な物語にワクワクするような、そんな気持ちを再現したい。それが今回の作品を執筆する原動力となりました。
受賞の知らせを聞いたときは夢見心地でした。皆さんに何と感謝の言葉を述べたら良いのでしょう。とにかく書き続けることで、そういった気持ちも表していけたらと思います。この度は、まことにありがとうございました。

佳作

 

「ペンギンの水平線」山木麗子

【受賞の言葉】
「おはなし」を書こう。そう思い立った時、最初に目に入ったのがジュニア冒険小説大賞でした。しかし百五十枚以上という枚数は途方もなく思え、とても私の手の届く賞ではない、と見送りました。それから一年。ただ一生懸命書き続け、やっと仕上げたのがこの「ペンギンの水平線」でした。自信もないまま一人で書き続けたものが、このように評価して頂けて、本当に嬉しいです。「本」というかたちに堪えられる作品が書けるように、これからも頑張っていきたいと思います。
選考委員の先生方、岩崎書店の皆さま、ありがとうございました。

佳作

 

「飛翔の村」西村友里

【受賞の言葉】
「本当にカッコイイっていうのは、一生懸命やること、そして大切な人への優しい気持ちなんだよ。」
そんなメッセージを伝えたくて、このお話を書きました。
お説教にはフンって向こうを向く子どもたちも、お話には喜んで入って来ます。
一人でも多くの子どもたちに届く言葉を探して、これからも書き続けていきたいと思っています。
選考委員の先生方、岩崎書店の皆様、本当にありがとうございました。

佳作

 

「龍の赤ん坊にフカシギの花を」可西氷穏

【受賞の言葉】
「佳作に決まりました」 このお知らせをいただいた瞬間、涙があふれそうになりました。学生時代の夢が諦めきれず、再び書き始めたものの、そろそろ潮時これで最後にしようと思っていた作品で、まさか賞と名の付くものをいただけるなんて……。
そして、何よりも、これからも小説を書いていく意欲と勇気という副賞をいただけたことに感謝、感謝です。なんだか、急にいろんな物語の構想が浮かんできて、毎日がわくわくする時間に変わってしまいました。本当にありがとうございます。

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